ホウ素中性子捕捉療法では腫瘍に特異的に集積するBPAを点滴静注したのち腫瘍に熱中性子を照射することにより治療するが、BPAの腫瘍への特異的集積を予測するためにFBPAを用いたPET検査が有用である。当研究ではFBPA PET検査での正常組織および腫瘍組織の集積は、FBPAを急速に静脈注射した場合でも、緩徐に静脈注射した場合でも60分程度で同一となり、その集積度は点滴静注したBPAの濃度と比例することが示された。また、いくつかのアミノ酸を前投与すると腫瘍でのFBPAの集積は増加するものの正常組織での集積増加がみられずBNCTの効果を増加させることが示唆された
|