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2015 年度 実施状況報告書

多発性骨髄腫:Non-FDGPETの新しい可能性の臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 26461874
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

窪田 和雄  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (40161674)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード多発性骨髄腫 / FDGPET/CT / 髄外病変 / 全身撮影 / メチオニンPET / 4DSTPET
研究実績の概要

[目的] 多発性骨髄腫(MM)の骨病変は、全身の都の骨にも発症する。しかしFDGPET/CT検査で足先まで撮影すると検査時間が延長し、検査効率が低下する。MMに必要十分な撮影範囲について基準となるデータはない。全身を撮影した場合と、一般的な悪性腫瘍の撮像範囲である頭頂部から鼠蹊部まで撮影した場合において、MMの診断に変更があるかどうかを調べ、必須の撮影範囲を検討した。
[方法] 全身撮影を実施し下肢に明らかなMM病変のある患者18例(2011年8月~2015年1月:男性10例、女性8例、平均年齢62.6歳)において、撮像範囲を全身から鼠蹊部までに変更した場合に、「その症例に活動性の病変がある」という診断に変更があるかどうかを調べた。
[結果] 18例のうち、16症例は体幹部にも明らかな活動性のMM病変があった。1症例は、脛骨、右母趾にFDG集積を伴う溶骨性病変が認められた。1症例は、大腿近位部・遠位部の皮下に髄外病変を疑うFDG集積と軟部影が認められた。
[結論] 88%(16/18例)の患者において、全身の撮像と鼠蹊部までの撮像で、診断に変化がなかった。下肢に病変が認められる症例の多くは、体幹部にも病変のある多発症例であった。しかし、下肢のみに骨病変や髄外病変が認められる症例も少数存在した。撮像範囲の検討には更なるデータが必要であると考えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

症例データは確保できたが、解析とまとめが遅れているため。

今後の研究の推進方策

最終年度では、FDGPET/CT、メチオニンPET、4DSTPETの3種のPETが、多発性骨髄腫の病期に診断にどのように影響するかを比較検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

解析計画およびPET/CT検査の実施が遅れたため、支出が当初より少なかった。

次年度使用額の使用計画

使用計画
PET/CTの検査代金、薬剤代など増加が見込まれるため、予定通り支出する計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Impact of FDG-PET findings on decisions regarding patient management strategies: a multicenter trial in patients with lung cancer and other types of cancer.2015

    • 著者名/発表者名
      Kubota K, Matsuno S, Morioka N, Adachi S, Koizumi M, Seto H, Kojo M, Nishioka S, Nishimura M, Yamamoto H.
    • 雑誌名

      Ann Nucl Med

      巻: 29 ページ: 431-441

    • DOI

      10.1007/s12149-015-0963-9

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 多発骨髄腫のFDG-PET/CT検査の撮像範囲の検討:Pilot study.2015

    • 著者名/発表者名
      岡﨑百子、窪田和雄、宮田陽子、諸岡都、平井理泉、萩原将太郎、三輪哲義
    • 学会等名
      第55回日本核医学会学術集会
    • 発表場所
      東京・新宿
    • 年月日
      2015-11-05 – 2015-11-07

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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