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2016 年度 実績報告書

多発性骨髄腫:Non-FDGPETの新しい可能性の臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 26461874
研究機関一般財団法人脳神経疾患研究所

研究代表者

窪田 和雄  一般財団法人脳神経疾患研究所, PETセンター, 科長 (40161674)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード多発性骨髄腫 / FDGPET/CT / メチオニンPET / 4DSTPET / Durie/Salmon PLUS / 病期診断 / 骨痛
研究実績の概要

[目的] 多発性骨髄腫(MM)の診断では血液学的指標による従来からの国際病期分類と共に、画像診断を基にしたDurie/Salmon PLUS staging system(病期)が用いられている。これは全身の骨髄病変数が0~4個を病期1、5~20個を病期2、21個以上を病期3とする分類である。糖代謝を指標とするFDGPET、アミノ酸代謝を表すメチオニン(Met)PET、DNA合成の指標である4DSTPETの3種のPETを未治療または再発の多発性骨髄腫の患者さんに施行し、病期診断における有用性を検討した。
[方法] FDG,Met,4DSTの3種のPETの全身撮影を実施し明らかなMM病変のある患者57例において、視覚的にBGより明らかに集積が高い病巣を算定した。3種のPETそれぞれで描出される病変の個数と、PETの種類により病期が変わるかどうか、病期の変更と症状・所見との関係を調べた。
[結果] FDGでは病期1:40人、病期2:11人、病期3:6人、Metでは病期1:31人、病期2:16人、病期3:10人、4DSTでは病期1:33人、病期2:13人、病期3:11人だった。最も重篤な病期3はFDG(6)<Met(10)<4DST(13)だった。FDGPET検査にMetを加えることにより13人がアップステージ、1人がダウンステージ、FDGに4DSTを加えると12人がアップステージ、1人がダウンステージだった。アップステージとなった患者さんには骨痛を訴える患者の割合が高かった。
[結論] MMの病期診断において、FDGPETにMetあるいは4DSTを加えることにより多くの患者(13/57, 23%)がアップステージ され、アップステージされた患者では骨痛を訴える割合が高かった。MMの病期診断にMetあるいは4DSTの有用性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Comparison of 11C-4DST and 18F-FDG PET/CT imaging for advanced renal cell carcinoma:2016

    • 著者名/発表者名
      Minamimoto R, Nakaigawa N, Nagashima Y, Toyohara J, Ueno D, Namura K, Nakajima K, Yao M,
    • 雑誌名

      Abdom Radiol (NY)

      巻: 41 ページ: 521-30

    • DOI

      10.1007/s00261-015-0601-y

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] FDG-PET/CT for Detection of Extramedullary Disease in 2 Pediatric Patients With AML.2016

    • 著者名/発表者名
      Matsui M, Yamanaka J, Shichino H, Sato N, Kubota K, Matsushita T.
    • 雑誌名

      J Pediatr Hematol Oncol.

      巻: 38 ページ: 398-401

    • DOI

      10.1097/MPH.0000000000000447.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 18F-FDG PET/CT Findings in Two Cases With Myelodysplastic Syndrome Accompanied byBehçet's Disease.2016

    • 著者名/発表者名
      Ito K, Kubota K.
    • 雑誌名

      Clin Nucl Med

      巻: 41 ページ: e392-3.

    • DOI

      doi: 10.1097/RLU.0000000000001198

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] DNA合成、アミノ酸代謝、糖代謝によるPET腫瘍診断2016

    • 著者名/発表者名
      窪田和雄
    • 学会等名
      第21回東海腫瘍核医学研究会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2016-10-08
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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