多発性骨髄腫(MM)の病巣診断について、FDG PET検査と、蛋白合成を評価できる11CメチオニンPET(Met)、DNA合成の指標となる11CチオチミジンPET(4DST)の3種のPET/CTを比較した。 病期診断ではFDGにMetまたは4DSTを追加することにより20%で病期が上がり、この患者には骨痛を訴える割合が高かった。 後腸骨稜の生検による病理診断を基準として同じ部位への3種のPETの集積を評価すると、感度・特異度およびROC曲線下面積はFDGよりもMet・4DSTが有意に高く、Metと4DSTでは差がなかった。MMの病巣診断に4DST、Metは新たな追加情報を与えた。
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