研究代表者の複合体形成と機能プロテオーム情報を基盤とした放射線感受性制御のメカニズムの研究においては、放射線によって活性化するタンパク質リン酸化酵素STK38がCDC25Aの76番目のセリン残基をリン酸化すること、STK38 shRNA発現ベクターを導入して、STK38を発現抑制させたノックダウン細胞ではX線照射後のCDC25Aのリン酸化やG2/M期の細胞の割合が減少していることが明らかとなった。さらにSTK38ノックダウン細胞ではX線感受性が亢進していた。これらのことからSTK38はCDC25Aのリン酸化を介したG2チェックポイントや放射線感受性の制御に関わっていると考えられた。
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