今後の研究の推進方策 |
1. 放射線生存曲線における数理モデルをDNA2本鎖切断修復機構の活性動態を用いて構築する。具体的には、これまでの研究で LQモデルパラメータを測定した52種の癌細胞株をi) low α – low β, ii) low α – high β, iii) high αの3群に分類し、それぞれの群で4種程度、計12種程度の細胞を材料として使用する。それぞれにおいてDNA2本鎖切断修復活性を定量し、モデルを構築する。更にCHO cells(AA8: Wild type, XR-1: NHEJ-deficient, V-3: NHEJ-deficient, irs1SF: HRR-deficient)を材料とし同様の検討を行う。 2. PARP1阻害剤の放射線増感作用を動物モデルで検討する 肺癌細胞A549をヌードマウスの両側下腿皮下に移植し、ヒト肺癌マウスモデルを作成する。MCTでの検討と同様に種々の線量分割法を用いて、放射線増感作用を測定し最適な線量分割法を検討する。
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