体幹部定位照射を施行したI期肺癌患者81名を過去症例の対象とした。まず、治療計画用CT画像から病変の特徴量を算出し治療計画症例データベースを構築した。次に、新規症例の特徴量から、近似する過去症例を自動的に検索して過去の治療計画が提示される放射線治療計画支援システムを開発した。 次に4人の放射線治療医が新規8症例に対して本システムを用いた場合と用いない場合の治療計画に要する時間を計測し、作成した計画の線量指標も比較した。結果はシステムを用いない場合が平均878秒であったのに対して、システムを用いた場合は平均563秒と所要時間の短縮が得られ、線量指標はほぼ同等であり、システムの有用性が証明できた。
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