研究課題/領域番号 |
26461899
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
津野 隆哉 関西医科大学, 医学部, 助教 (60598259)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | IFN-α / BID遺伝子 / 放射線治療 / BID遺伝子集学的治療 / 癌幹細胞 |
研究実績の概要 |
我々は、ヒト癌細胞を用いたこれまでの自験in vitro/in vivo研究において、インターフェロン(IFN)-α賦活によるヒトBH3 interacting domain death agonist (BID)遺伝子/放射線集学的治療(以下、BID遺伝子集学的治療)が有意な抗腫瘍効果を示すことを見出した。しかし癌幹細胞に対するその効果は不明であった。本研究は、BID遺伝子集学的治療がヒト癌幹細胞に与え得る抗腫瘍効果を検討し、癌治療効果の更なる向上を目指すことを主目的とした。平成26年度は、これまでに得られた自験in vivo腫瘍標本に対し癌幹細胞特異的抗体を用いて免疫染色を行い、in vivoでのBID遺伝子集学的治療による癌幹細胞への治療効果を検証した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ヒト肺癌A549細胞での人工癌幹細胞樹立が困難な状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
このままヒト肺癌A549細胞での人工癌幹細胞樹立が困難な状況であれば、他のヒト癌幹細胞を用いる。他のヒト癌幹細胞とは、ヒト神経膠腫から得られた幹細胞であり、それを使用する予定である。そして研究実施計画に記載してあるように、ヌードマウスに移植しBID遺伝子集学的治療の有用性を検討するin vivo実験に移行していく予定である。 または、やはり研究実施計画に記載してあるように、A549細胞に癌幹細胞特異的抗体を用いてflow cytometryによるsorting、またはこれらのshRNA or プラスミドベクターを導入し、癌幹細胞様細胞を作成する。その細胞をヌードマウスに移植し、上記同様in vivo実験に移行していく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
ヒト肺癌A549細胞での人工癌幹細胞樹立が困難な状況である。
|
次年度使用額の使用計画 |
このままヒト肺癌A549細胞での人工癌幹細胞樹立が困難な状況であれば、他のヒト癌幹細胞を用いて、研究実施計画に記載してあるようにヌードマウスに移植しBID遺伝子集学的治療の有用性を検討するin vivo実験に移行していく予定である。他のヒト癌幹細胞とは、ヒト神経膠腫から得られた幹細胞であり、それを使用していく予定である。または、やはり研究実施計画に記載してあるように、A549細胞に癌幹細胞特異的抗体を用いてflow cytometryによるsorting、またはこれらのshRNA or プラスミドベクターを導入し、癌幹細胞様細胞を作成する。その細胞をヌードマウスに移植し、上記同様in vivo実験に移行していく予定である。
|