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2016 年度 実施状況報告書

ヒト癌幹細胞に対するIFN-α賦活BID遺伝子/放射線集学的治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26461899
研究機関高知大学

研究代表者

津野 隆哉  高知大学, 医学部, 研究員 (60598259)

研究分担者 岩田 亮一  関西医科大学, 医学部, 助教 (60580446)
八幡 俊男  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (40380323)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードIFN-α / BID遺伝子治療 / 幹細胞
研究実績の概要

平成27年度に成し得なかった、関西医科大学大学脳神経外科グループ所有のヒト神経膠腫幹細胞株をヌードマウス脳内に移植後、比較的安定的に生着させることが平成28年度に可能になった。また我々はこれまで、ヒト肺癌細胞株に於けるインターフェロン (IFN)-α、BH3 interacting-domain death agonist (BID)遺伝子治療、放射線治療感受性(集学的治療含む)実験に於けるin vivo皮下腫瘍モデルに於いては、BID遺伝子発現プラスミドベクターをヌードマウス尾静脈内に注射しBID遺伝子導入実験を行ってきたが、この行程は煩雑で、毎回のBID遺伝子導入実験の度に多くの時間を必要としてきた。よってin vivoに於ける脳内移植ヒト神経膠腫幹細胞に、より確実に且つ簡便にBID蛋白を発現させるために、最初のベクター作成には時間を要する可能性はあるが、BID遺伝子を発現するレトロウィルスベクター及びコントロール (empty) ベクターをまず作成し、それらをin vitroで感染導入させた同ヒト神経膠腫幹細胞株をヌードマウス脳内に移植することとした。そのためそれらレトロウィルスベクターを作成したが、この行程にやはり少々時間を要した。次いで、これらのベクターを同ヒト神経膠腫幹細胞株に感染導入させ、BID過剰発現ヒト神経膠腫幹細胞株とそのコントロールヒト神経膠腫幹細胞株を作成した。続いて、ヌードマウス脳内にこれらのヒト神経膠腫幹細胞株を生着させた。現在、これらのヌードマウスにIFN-α及びplaceboを投与し、BID遺伝子治療に対するIFN-α感受性を確認している過程である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

BID遺伝子発現レトロウィルスベクター及びコントロール (empty) ベクター作成に時間を要した。
また通常の細胞株に比較し、幹細胞の作成、維持、レトロウィルスベクター感染導入等の特殊性、困難性があると考える。動物実験時も幹細胞が脳内に生着しない場合もあり、時に再実験を要することもあるためと考える。

今後の研究の推進方策

幹細胞の作成、維持、レトロウィルスベクター感染導入等の安定性向上、共同研究の推進等、要すると考える。よって関西医科大学脳神経外科学研究室との共同研究を更に進めていく。
集学的治療(併用療法)検証についてはIFN-α単独治療実験よりも、in vitroでもin vivoでも必然的に実験時間及びn数を要する。そのため場合によっては動物愛護も兼ねて、実験計画に矛盾しない範囲内でのn数削減を可能な限り考慮する。
また予算内での委託実験等も考慮する。

次年度使用額が生じた理由

BID遺伝子発現レトロウィルスベクター及びコントロール (empty) ベクター作成、in vitro/in vivoに於ける幹細胞の作成、維持、レトロウィルスベクター感染導入等の特殊性、困難性のためと考える。

次年度使用額の使用計画

in vitro, in vivoに於ける幹細胞の作成、維持、レトロウィルスベクター感染導入等の安定性向上、共同研究の推進等、考慮する。よって関西医科大学脳神経外科学研究室との共同研究を更に進めていく。集学的治療(併用療法)検証については、場合によっては動物愛護も兼ねて、実験計画に矛盾しない範囲内でのn数削減を可能な限り考慮する。また予算内での委託実験等も考慮する。

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公開日: 2018-01-16  

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