研究開始当初、本学には献体を用いた手術手技修練(カダバートレーニング)の実績はなかったが、本研究を契機に実施体制を整備し、倫理委員会の承認を得た2016年よりカダバートレーニングを開始した。 当初は消化器外科領域の内視鏡手術に焦点を絞った研究を予定していたが、倫理委員会の勧告により、外傷手術、脳外科、泌尿器科、整形外科など多領域での検討に研究内容が展開することとなり、7体の献体を使用して7診療科が19回のトレーニングを実施し、医師123名が参加した。 研究課題の食道内視鏡外科手術では、新たに作成したテキストブックと評価表を用いたカリキュラムのパイロットスタディーが実施され、その有用性が確認された。
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