癌患者における抗癌剤治療の際のサイトカイン遺伝子多型と副作用発症との関連について検討した。1997年から2005年までの患者64例においてまず検討を行い、2006年から2013年までの患者106例においてその結果を再検討、評価することとした。単変量解析の結果、TNF-α(rs1799964)のTT多型はTC/CC多型よりも口内炎発症(Grade 1-4)において有意に高い相関を認めた。次に評価群106例においても同様の検討を行ったところ、TT多型は口内炎と有意な相関を認めた。TNF-α(rs1799964)TT多型は化学療法関連口内炎の予測因子となりうることが証明された。
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