1型糖尿病の治療法の1つに膵島移植があり、分離後膵島の機能を改善できれば移植成績向上につながる。 以前の実験から、膵島の培養時に希少糖D-アロースを添加すると、インスリン分泌能が改善し、糖尿病治癒率の上昇を認めていた。D-アロースの抗酸化作用が膵島機能改善の機序である可能性が示唆されていた。 また、今回の実験では糖尿病モデルマウスに膵島を移植し、移植直後、24時間後、48時間後にD-アロースを静脈投与したところ、コントロール群と比較して糖尿病治癒率が有意に上昇した。この結果に対し、現在免疫組織化学的に機序の解明を行っている。
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