研究課題/領域番号 |
26461924
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
眞田 幸弘 自治医科大学, 医学部, 助教 (60406113)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 胆道閉鎖症 / テロメア |
研究実績の概要 |
胆道閉鎖症のテロメアを評価するにあたり、コントロールが必要である。非肝疾患の剖検例として、0-5才10例、77-97才15例の肝臓をコントロールとした。また、肝移植時にグラフト肝を減量して使用することがあるが、その際減量してグラフトとして使用しないドナー肝臓を用いて、27-47才10例の肝臓をコントロールとした。現在まで、0-5才10例、27-47才6例のFISHを行い、肝細胞のテロメア長を測定した。今後もコントロールの肝細胞のテロメア長を測定し、正常肝のテロメア長の加齢曲線を明らかにしていく予定である。
自己肝温存の胆道閉鎖症に関しては、現在までに14例に肝生検を施行しており、そのうち2例でFISHを行い、肝細胞のテロメア長を測定した。現時点のコントロールの肝細胞の加齢曲線よりは低下している結果であった。今後も胆道閉鎖症の肝細胞のテロメア長を測定し、肝予備能におけるテロメア長の測定意義を明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在コントロールのテロメア長の測定が16例終了し、残り19例の予定である。また、胆道閉鎖症のテロメア長の測定は2例終了し、残り12例の予定である。 以上より、やや遅れている、と判断している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、コントロールの肝細胞のテロメア長の測定を継続し、正常肝のテロメア長の加齢曲線を明らかにしていく予定である。 また、胆道閉鎖症の肝細胞のテロメア長の測定を継続し、肝予備能におけるテロメア長の測定意義を明らかにする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コントロール症例の肝細胞のテロメア長を測定が16例(35例中)、胆道閉鎖症症例の肝細胞のテロメア長を測定が2例(14例中)であったため。
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次年度使用額の使用計画 |
残りのコントロール症例(19例)と胆道閉鎖症症例(12例)の肝細胞のテロメア長を測定する予定である。
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