研究成果の概要 |
サイトメガロウイルス(CMV)は代表的な日和見病原体であり、従来、免疫不全状態で潜伏ウイルスの再活性化がみられ、CMV感染症が発症すると考えられた。本研究はCMV再活性化の要因を明らかにする事を目的とした。 MCMV潜伏感染マウスを妊娠させると母乳中に再活性化MCMVが検出されることを観察し、免疫不全とは関係なくCMV再活性化がおこることを示した。さらに、この系を用いて、腸内細菌除菌マウスではCMV再活性化が見られないことを観察した。妊娠、出産、及び腸内細菌によるNF-κB, CREB, AP-1などの転写因子の調節がCMV再活性化の要因であることを示した。
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