研究実績の概要 |
東京都の要町病院腹水治療センターの協力のもと、癌性腹水貯留患者に改良型の難治性胸腹水濾過濃縮再静注法(KM-CART)を行い、濾過フィルターを洗浄して癌性腹水癌細胞を回収した。FACSにて専用ビーズを用い、CD45-EpCAM+細胞を癌細胞として分離した。卵巣癌7例、大腸癌3例、膵癌2例、乳癌2例、胃癌1例、子宮癌1例の計16例の検討では、1回のCARTにより500,000~10,000,000,000個 (中央値6,000,000個)の癌細胞を90%以上の純度で回収した。通常1コース(7回)の樹状細胞ワクチン療法の腫瘍抗原として必要な癌細胞は240,000個であり、今回の検討で治療応用の可能性は高くなった。
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