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2014 年度 実施状況報告書

晩期再発乳癌の生物学的特徴と予測因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26461937
研究機関北海道大学

研究代表者

山下 啓子  北海道大学, 大学病院, 教授 (70332947)

研究分担者 山本 貢  北海道大学, 大学病院, 助教 (20596457)
細田 充主  北海道大学, 大学病院, 講師 (40443931)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード乳癌 / 晩期再発
研究実績の概要

本研究は、術後5年以降に再発する乳癌(晩期再発乳癌)の生物学的特徴と予測因子を明らかにして、適切な治療法の開発に繋げていくことを目的とする。全国 9施設よりエストロゲンレセプター(ER)陽性 HER2 陰性乳癌の晩期再発症例、早期再発(5年以内の再発)症例、10年以上無再発症例(コントロール)を集積して行う多施設共同研究である。本研究は日本乳癌学会の班研究に採択されたものである。
本研究において、晩期再発症例149例、早期再発症例220例、10年以上無再発症例322例を集積した。臨床病理学的因子の検討項目(初発時の状況)は、年齢、閉経状況、身長、体重、乳癌家族歴、腫瘍径、リンパ節転移個数、術前薬物療法について、乳癌組織における検討(組織学的分類、grade, ER, PgR, HER2, Ki67の発現)、術後薬物療法について、放射線療法について、とした。乳癌組織のER, PgR, HER2, Ki67の発現は、各施設より薄切標本を提出して中央判定を行った。現在、検討項目(臨床病理学的特徴、生物学的特徴および治療法)について、晩期再発症例、早期再発症例、10年以上無再発症例の比較の統計解析を進めている。
さらに、晩期再発症例とコントロール(12例ずつ)においてパラフィン包埋乳癌組織からRNAを抽出し、マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った。現在、発現に差のある遺伝子について抽出作業を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度の研究計画はほぼ達成できた。

今後の研究の推進方策

「平成27年度、平成28年度の研究計画」に従い、研究を進めていく。晩期再発症例とコントロールにおいてmRNAの網羅的遺伝子発現解析の結果、ピックアップした遺伝子について、日本乳癌学会班研究の症例を用いてバリデーションを行う。薄切標本より抽出したRNAを用いた定量的RT-PCRによる mRNA発現の検討、および、さらに絞り込んだ遺伝子について薄切標本を用いた免疫染色による蛋白発現の検討を予定している。
さらに、晩期再発、早期再発、コントロール症例における臨床病理学的因子、生物学的因子、治療法の検討を行い、晩期再発乳癌の予測因子を同定する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 晩期再発乳癌の生物学的特徴と予測因子に関する研究2015

    • 著者名/発表者名
      山下啓子
    • 学会等名
      第23回日本乳癌学会学術総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京)
    • 年月日
      2015-07-02 – 2015-07-04

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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