研究課題
本研究は、術後5年以降に再発する乳癌(晩期再発乳癌)の生物学的特徴と予測因子を明らかにして、適切な治療法の開発に繋げていくことを目的としている。全国 9施設よりエストロゲン受容体(ER)陽性 HER2 陰性乳癌の早期再発(5年以内の再発)症例、晩期再発症例、10年以上無再発症例を集積して行う多施設共同研究(日本乳癌学会の2013年度班研究)である。早期再発220例、晩期再発149例、10年以上無再発322例を集積した。臨床病理学的因子と治療法について晩期再発症例、早期再発症例、10年以上無再発症例の3群で比較検討した。さらに早期再発症例、晩期再発症例の再発後の生存期間に影響を与える因子について検討した。これらの研究結果は以下の論文に発表した。1. Yamashita H, et al: Clinicopathological factors predicting early and late distant recurrence in estrogen receptor-positive, HER2-negative breast cancer. Breast Cancer 23:830-843, 20162. Ogiya A, et al: Post-relapse survival in patients with early and late distant recurrence in estrogen receptor-positive, HER2-negative breast cancer. Breast Cancer, 2016 (online)さらに、晩期再発症例とコントロールにおいてパラフィン包埋乳癌組織からRNAを抽出し、マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った。発現に差のある遺伝子を閉経前/閉経後それぞれにおいて約80遺伝子ずつ抽出した。
すべて 2016 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 備考 (1件)
Breast Cancer
巻: 23 ページ: 830-843
10.1007/s12282-015-0649-0
巻: - ページ: -
10.1007/s12282-016-0730-3
Breast Cancer Res
巻: 18 ページ: 73
10.1186/s13058-016-0731-3
http://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~breast-w/research_publication.html#publication02