乳癌細胞株MCF-7に対するRapamycinの抗腫瘍効果について、VEGFの発現制御に着目して検討した。MCF-7の増殖活性はRapamycin投与、またVEGFの中和抗体投与にて抑制された。MCF-7のVEGF発現はRapamycin投与により抑制され、Rapamycinの抗腫瘍効果はVEGFの投与により阻害される傾向を認めた。以上より、RapamycinはMCF-7のVEGF発現抑制による直接的な作用を介し、抗腫瘍効果に関与している可能性が示唆された。腫瘍進展、リンパ節転移のメカニズムにおけるリンパ節外浸潤、リンパ管浸潤の意義、乳癌センチネルリンパ節生検について報告している。
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