研究課題/領域番号 |
26461941
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
古川 勝規 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (00400987)
|
研究分担者 |
宮崎 勝 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70166156)
鈴木 大亮 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90422229)
加藤 厚 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70344984)
高屋敷 吏 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30456024)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | immunonutrition / 免疫栄養療法 / 膵頭十二指腸切除 |
研究実績の概要 |
我々はこれまでに高度侵襲手術の一つである膵頭十二指腸切除術に対する免疫栄養療法(immunonutrition)の有効性を2つのランダム化比較試験にて検討し、それぞれ術前術後免疫栄養療法、術前免疫栄養療法の有効性を実証し、国内外の学会において発表してきた。 本研究は、膵頭十二指腸切除術などの高度侵襲手術において、はたして免疫栄養療法の術前から術後への継続投与がさらなる上乗せ効果を有するかを検証するものである。この結果により、高度侵襲手術における免疫栄養療法のベストプラクティスが確立し、医療の発展に貢献できるものと考えている。 本研究のプロトコルは、60名の膵頭十二指腸切除術予定の患者を対象とし無作為に2群に分けて比較検討する。まず術前のみ免疫強化栄養剤を摂取し、術後は通常経腸栄養剤管理とする「術前群」と、術前は同様に免疫強化栄養剤を摂取し、術後も免疫強化栄養剤の経腸栄養管理とする「術前後群」の2群とし、既に60名の患者のエントリーは終了した。 採取した検体より細胞性免疫の指標であるCon A/PHA刺激リンパ球幼若化能や血漿IL-6等を測定し、解析を進めている。 本研究結果の一部は、第36回欧州静脈経腸栄養学会(ESPEN)、第27回日本外科感染症学会(シンポジウム)、日本外科代謝栄養学会第51回、第52回学術集会(シンポジウム)、第77回日本臨床外科学会総会(パネルディスカッション)等で報告した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本臨床試験の患者のエントリーは終了し、結果を解析中である。
|
今後の研究の推進方策 |
各種データーの解析を進めるとともに、国際学会および国内学会等にて研究成果の報告を行うとともに、論文を作成中である。
|