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2015 年度 実施状況報告書

甲状腺濾胞性腫瘍の術前細胞診診断における53BP1核内フォーカスの有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26461951
研究機関長崎大学

研究代表者

矢野 洋  長崎大学, 病院(医学系), 講師 (50380887)

研究分担者 永安 武  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
大坪 竜太  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (80570043)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード甲状腺濾胞癌 / 術前診断 / p53 binding protein 1 / 核内フォーカス
研究実績の概要

甲状腺濾胞癌の術前診断は従来の細胞診ではほぼ不可能であり、ゲノム不安定性に注目した術前診断の可能性を検証している。ゲノム不安定性には様々な指標があるが、FFPE(組織標本)を用いた53BP1蛍光免疫染色がaCGH(マイクロアレイ比較ゲノムハイブリダイゼーション)より濾胞癌の診断に有用である可能性が示唆された。平成27年度は、53BP1蛍光免疫の細胞診への応用を試み、以下にその成果を示す。

既存の術前診断で使用されたアルコール固定のパパニコロウ染色検体のカバーグラスを除去して、再度53BP1蛍光免疫染色を試みたが、FFPEのような核内フォーカスを検出出来なかった。染色条件を変えてみるも、改善を認めなかった。細胞の重なりやパパニコロウ染色既染色などの検体の問題が原因と思われ、最近細胞診検体での免疫染色で有用とされるliquid-based cytology(穿刺した針を洗浄し、その中に含まれる細胞を利用する)検体を用いた蛍光免疫染色を試みる。浸透圧の影響で細胞がやや膨化するが、細胞の重なりが軽微であり、染色と核内フォーカス観察に適していると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

通常のパパニコロウ染色検体を再染色する事で核内フォーカスが評価できると思われたが、実際は評価不能であった。細胞診検体における蛍光免疫染色のmethodologyを確立できていない。

今後の研究の推進方策

通常の免疫染色に適しているとされるLiquid-based cytologyでの染色を行い、methodologyを確立する。確立後は当院と隈病院の細胞診検体を用いて濾胞性腫瘍の術前診断における有用性を検討する。

次年度使用額が生じた理由

国際的な当該分野の進行状況を把握するために学会に参加する必要があった。また蛍光免疫染色のための消耗品購入に費用を有した。

次年度使用額の使用計画

次年度は論文作成にあたり、投稿費用などでの使用を計画している。

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公開日: 2017-01-06  

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