申請者らは,本研究のテーマである“トリプルネガティブ乳癌 (TNBC) におけるE-cadherin発現の分子機構の解明および臨床的意義”について上皮間葉移行 (EMT) や腫瘍免疫,内分泌感受性の側面から探究をすすめ,国内外に発信してきた.そして実臨床への応用可能なTNBCの新たな治療戦略の構築を目的とした基礎研究・臨床研究を推進している.近年の基礎研究により,TNBCは遺伝子発現プロファイルによりさらに7種類のサブタイプに分類されることが示されている.申請者らはEMTが関与するMタイプやMSLタイプ,LARタイプを検証し,新たな個別化治療の可能性について明らかにした.
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