研究課題/領域番号 |
26461965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
唐 宇飛 久留米大学, 医学部, 准教授 (60268901)
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連携研究者 |
伊東 恭悟 久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
七條 茂樹 久留米大学, 医学部, 准教授 (30080592)
山田 亮 久留米大学, 医学部, 教授 (50158177)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ペプチドワクチン / トリプルネガティブ乳癌 |
研究成果の概要 |
治療抵抗性再発乳がんに対するテーラーメイドペプチドワクチン療法の臨床試験では、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対する有効性が示唆された。今回、HLA型に影響しない19種類混合ペプチド(KRM-19)を選定し、早期臨床試験を行った。11例の治療抵抗性TNBC症例は登録され、10症例がKRM-19投与終了。主な有害事象は、grade1-3の発赤など皮膚反応、骨髄抑制反応と消化器症状なども認めたが、投与中止例はなかった。KRM-19の臨床的忍容性が良好であり、これからKRM-19治療によるTNBCの臨床的効果や免疫学反応性などについての解析が予定されており、より大きい規模の臨床試験が期待される。
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自由記述の分野 |
腫瘍免疫
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年乳がんの治療成績が飛躍的に向上されたが、トリプルネガティブ(ER陰性、PgR陰性、HER2陰性)乳がんは依然治療手段が限られている。様々な抗がん剤や分子標的治療薬が臨床治療に実用されるようになっているが、副作用の少ないがんワクチンが開発された場合は大きな意義を有する。今回、HLA型に関わらず投与可能な19種類ペプチドカクテル(KRM-19)を開発し、その臨床投与により安全性と有効性を検証するとともに、乳癌癌局所の組織免疫環境やこれまでワクチン療法を受けた患者の血液サンプルの抗体化などの変化を解析し、臨床的にワクチン療法で有効な患者群を検証し、新しい乳癌の集学的治療法が確立に繋がる。
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