解糖系に必須なピルビン酸リン酸化酵素(pyruvate kinase)の転写産物の4種のisoformのうち、私たちは特にM2 isoformに着目し、このisoformが胃癌患者の癌組織および正常粘膜で高発現し、胃癌発生に重要な意義を持つことを見出した。また、5-FUの異化酵素DPDをコードするDPYD遺伝子のalternative pre-mRNA splicingと5-FU感受性との関連について、東北大学外科と共同研究を進めている。さらに、serpini1遺伝子の5’-UTR領域のsplice variantsの大腸癌における上皮間葉系転換への役割を探索している。
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