腹膜播種に関与するlncRNAのminiRNAが腹膜播種診断血清マーカーとして有用かどうかをlncRNAの発現とその臨床病理学的因子や異時性再発の有無(時期)と再発臓器、予後との相関を解析し、2つのlncRNAを同定した。1つはMALAT 1、もう1つはHOTAIRである。HOTAIRは組織増殖、細胞浸潤、アノイキスと関与し、HOTAIR siRNAにてトランスフェクトさせた胃癌細胞株では腹膜播種出現が有意に抑制された。血清angiopoietin-like protein 2、mir-203が遠隔転移陽性胃癌あるいは術後再発症例で有意に高値を示す血清バイオマーカーであることが検証できた。
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