網羅的microRNA(miRNA)解析を胃癌腫瘍組織、正常組織よりmicroRNAs発現を解析した。結果、上皮間葉移行に関わるmiRNAが胃癌の遠隔転移と相関していた。血清miR-203を同定し、これがステージⅠ-Ⅲの胃癌患者よりも、ステージⅣ胃癌患者で有意に低いことを示し、この低発現は胃癌患者の予後不良の独立した予測マーカーであることを明らかにした。 胃癌組織におけるMTA-1発現は腹膜播種予測因子として有用であること、さらに胃癌組織ANGPTL2高発現、並びに血清におけるANGPTL2濃度上昇は、腹膜播種と相関し予後不良群の鑑別に有用である可能性を示した。
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