トラスツズマブ感受性株であるNCI-N87を同定し、同株にトラスツズマブの持続投与を6か月間行うことでトラスツズマブ耐性胃癌細胞株を作製した。耐性株と親株でmicroRNA(miR) microarray を用いて耐性に関与するmiRの網羅的に解析を行い、耐性に関与するmiR-21/PTEN pathwayとmiR-223/FBXW7-MCL1 pathwayを同定した。 miR-223強制発現株では、トラスツズマブ投与下においてアポトーシスの割合が減少し、さらに、アポトーシス関連タンパクの発現低下を認めた。これらのことから耐性機序には抗アポトーシスが関与することが考えられた。
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