研究課題/領域番号 |
26461987
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
石黒 秀行 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10363920)
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研究分担者 |
木村 昌弘 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50336682)
溝口 公士 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 臨床研究医 (50722659)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | microRNA / 食道癌 |
研究実績の概要 |
1. 食道癌臨床検体および細胞株におけるoncomirの同定 我々の発表論文において、microRNAの発現プロファイルで73種類のmicroRNAにおいて食道癌における発現パターンを30症例について解析した。癌部で発現が亢進しているmicroRNAはoncomirの可能性があり、症例数を150例程度まで増やし、癌部と非癌部の発現について検討する。 今回150症例まで増やすための臨床検体から、RNAを抽出し、cDNAを作成した。RTPCRにてoncomirの発現について検討予定であったが、安価ではあるが、効率が悪いことも考慮し、現在microRNA arrayを検討中である。それによっては、新たな予後と関連するmicroRNAも同定できるかもしれない。細胞株TEシリーズ、KYSEシリーズのRNAも抽出し、cDNAも作成済であり、臨床検体で同定できたmicroRNAは、今後細胞株での検討も行う。 2. 予後に関与するmicroRNAの解析 miR-23a、miR-26a、miR-27b、miR-96、miR-128b、miR-129は予後に関与するとあげられたmicroRNAである。もっとも治療の対象となると考えられる。まずは、これらmicroRNAの発現の亢進が予後不良因子であるため、それぞれのmicroRNA inhibitorを用い、細胞株に導入し発現抑制を行う。まず細胞株でのmiR-23a、miR-26a、miR-27b、miR-96、miR-128b、miR-129の発現定量を行うため、cDNAを準備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
cDNAの作成に予想以上に時間がかかり、定量実験、細胞株での実験に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
定量実験には、それほど時間がかかると思われないが、その統計解析には時間をかけて行う予定である。細胞実験は有意差のあったものから順次行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
細胞実験を行えなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
26年度、27年度分予算は27年度で使用できると考えている。
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