研究課題
1.食道癌臨床検体および細胞株におけるOncomirの同定前々年度からmicroRNA arrayを検討し、準備中である。臨床検体のcDNAのqualityにばらつきがあり、再度抽出、調整をし直し、quality check施行した。個々のmiRの解析を進めることも並行して進めていく予定である。2.予後に関するmicroRNAの解析発表論文においては、miR-23a、miR27b、miR96、miR128b、miR129が予後に関与していると発表し、miR34bが正常部で発現しておらず、癌部での発現が高かった。miR34bのターゲットはDLL1、NOTCH1であり、miR27bのターゲットのひとつがNOTCH1であることから、NOTCH1に着目し、食道癌におけるNOTCH1 pathwayの関わりを解析することにし、まずは免疫染色を行った。NOTCH1抗体を用いた免疫組織染色では、NOTCH1が核に染色される(Notch1 intracellular domainが核へ移行している)症例では、予後不良の傾向があり、NOTCHシグナルが重要であると認識した。また食道癌以外でも胃癌、大腸癌において、臨床検体を用い、NOTCH1が核移行した症例では予後不良であった。また大腸癌において、NOTCH1とベータカテニンの局在が同じであることを発見し、NOTCH1とWntシグナルの関連を見出した。今後も、このシグナルの異常について、研究を進めていく予定である。3.またmir96は症例数を増加し、再検討を施行し、予後不良であることを確認した。mi96Rの発現ベクターおよびinhibitorも準備中である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (16件)
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