我々は以前の発表論文においては、miR-23a、miR27b、miR96、miR128b、miR129が予後に関与していると発表し、miR34bが正常部で発現しておらず、癌部での発現が高かった。miR34bのターゲットはDLL1、NOTCH1であり、miR27bのターゲットのひとつがNOTCH1であることから、NOTCH1に着目し、食道癌におけるNOTCH1 pathwayの関わりを解析した。NOTCH1抗体を用いた免疫組織染色では、NOTCH1が核に染色された症例では、予後不良の傾向があり、NOTCHシグナルが重要であると認識した。
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