研究課題
最終年度は、過去2年間で作成した癌治療用ウイルス(T-SOCS-3, T-hTERT)の前臨床研究として、胃癌外科新鮮切除標本を用いたin vitroモデルでの治療効果の検証実験を中心に行い、治療系としてのシステムつくりを行った。具体的には、胃癌組織の分化度の違いによる癌治療ウイルスの治療効果には有意な差を認めなかったが、スキルス胃癌のように腫瘍間質量が多い癌腫では、ウイルスの治療効果が減弱している可能性が示唆された。また、T-SOCS-3とT-hTERTの治療効果の比較検討実験では、T-hTERTのほうが様々な胃癌細胞株に対しての殺細胞効果を示した。現在、これらの結果を踏まえて、治療効果の予測モデルを数学的に算出・予測可能かをまとめている。
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J Gastrointest Surg.
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10.1007/s11605-017-3387-0
Br J Surg
巻: 103 ページ: 337\347
10.1002/bjs.10060