上部消化管癌(食道癌・胃癌)において進行癌では多数のhistone mRNAが発現上昇し、これを同時に制御するmicroRNA 760 (miR-760) を含む数個のmicroRNAが存在することを示した。しかしmiR-760単独およびmiR-1276, miR-4766-5pとの併用した遺伝子強制発現では、胃癌細胞の細胞機能変化やhistone mRNA発現変化は生じなかった。Circular RNAがmicroRNAをスポンジすることでmicroRNA発現を抑制し、histone mRNAの発現が上昇する機構が存在する可能性が示唆された。
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