研究成果の概要 |
食道癌35例の切除標本についてCE-TOFMSを用いてメタボローム測定を行った。腫瘍組織と非腫瘍組織で代謝プロフィールの違いが認められた。Gln以外のアミノ酸レベルは腫瘍組織では非腫瘍組織に比べて高く、ATP, CTP, GTP, UTPの濃度は腫瘍組織では非腫瘍組織に比べて低く、GMP濃度はより高かった。Lactateレベルは腫瘍組織では非腫瘍組織に比べて高く、citrateレベルは腫瘍組織では非腫瘍組織に比べて低かった。Malic acid とcitric acidはpT3-4腫瘍ではpT1-2腫瘍よりも濃度が低かった。 食道癌において腫瘍増殖進展に関する新しい代謝産物のセットを同定できた。
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