研究課題
ゲノムコーホート研究として集めた約8,100名の血液検体から比較的早期に胃がんを発症したリスクグループ及び70歳までがん発症を認めていない非リスクグループの血液検体よりDNAを抽出し、CCPのがん関連遺伝子409個の全エクソン部分のゲノム配列解析を行った。現在までに、胃がんを発症したリスクグループ40症例と70歳までがんの発症を認めていない非リスクグループ33症例の配列データを比較した。その結果、リスクグループは非リスクグループに比べ、より多くの報告されていない遺伝子多型が検出され、ナンセンスやミスセンス変異を示す多型も多く検出された。その中で遺伝子多型に伴いアミノ酸変化が認められ、タンパク構造に影響を与え、タンパク質の機能を変えることが予測される2遺伝子に注目した。さらに、胃がん患者の臨床検体を用いてゲノム配列解析を行い、選択した2遺伝子に同様の多型が高頻度に認められるか体細胞レベルでの変異が認められないかの検討を進めている。
3: やや遅れている
遺伝子多型に伴いアミノ酸変化が認められ、タンパク構造に影響を与え、タンパク質の機能を変えることが予測される2遺伝子に注目しているが、今後、臨床検体のゲノム解析を進めるに当たりあたり、選択した2遺伝子に同様の多型が高頻度に認められるか体細胞レベルでの変異が認められないかをDNA抽出のレベルから開始している。最終年度に入るにあたり、確実な試験計画の実行が必要である
研究情報の取得や検体集積の部分での活動が中心であり、検体処理にかかる費用はまだ本格的には使用できていなかったため。
次年度は、本研究の最終年度になる。症例集積された検体のDNA抽出とともに次世代シークエンサーにて検索する作業の加速を予定している。現在、残っている研究費の使用も増加するものと思われる。海外出張なども研究計画として予定している。
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