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2015 年度 実施状況報告書

新規癌抑制遺伝子候補SVS-1の癌抑制のメカニズムの解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 26462022
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

隈元 謙介  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (60457778)

研究分担者 安藤 俊夫  福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (20012693)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードSVS1 / 大腸癌 / 癌抑制遺伝子
研究実績の概要

SVS1遺伝子は種々の培養癌細胞の増殖を抑制する事が示されたので、この遺伝子の細胞効果・抗腫瘍効果を定量的に調べるためには全ての細胞に同時に発現を誘導し細胞の動きや細胞内代謝のKey Playerの動向を観測しうる誘導発現系を用いなければならない。そこで本研究では一時的な発現系であるAdenovirus(Ad)による発現系、及び恒常的発現系、即ちTetにより活性化される転写因子プラスミドとTRE(Tetracycline Response Element)の下流にSVS-1cDNAを挿入したプラスミドの両者をヒト大腸癌培養細胞株にトランスホームさせ、TetによりSVS-1遺伝子が誘導発現される系を構築した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度までの計画通り進んでいると考えられるため。

今後の研究の推進方策

今後、作製した遺伝子導入細胞株を用いて、SVS-1発現のin vitroにおける細胞効果とin vivoにおける細胞効果、即ち免疫不全マウスにヒト大腸癌細胞を移植するXenograftにおいてSVS-1の発現が腫瘍形成に及ぼす効果を調べる。さらに、I 型膜タンパクであるSVS-1が細胞膜に発現された時、どのようなメカニズムと経路によってその情報が細胞内に伝えられ増殖停止やアポトーシスを引き起こすのか、即ちシグナル伝達系、細胞周期系、アポトーシス実行系のどの構成要素タンパクを動かすのか、をそれぞれの系のKey Playerのリン酸化、タンパク¬¬-タンパク相互作用、発現変化を先ずNet上のサイトIPA (Intermolecular Network/Pathway Analysis)を用いてin silicoで推測し、その上で上記Tet系を用いた細部動態の中で実証実験を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

おおむね予算通り使用している。

次年度使用額の使用計画

次年度も基礎実験にかかる費用と研究成果を発表するために学会参加に使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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