研究課題
基盤研究(C)
唾液のメタボロームの分析の結果、健常者と大腸癌患者では15種類、ポリープ患者では18種類に有意差を認めた。一方で、ポリープと癌の患者では一種類のみの有意差が確認された。N1-Acetylspermidin に着目すると、大腸癌患者、ポリープの患者においても感度と特異度において非常に優れていた。癌のスクリーニングを目的とした研究であり、健常者に対し、大腸癌とポリープをもつ疾患群として解析を行ったところ、AUC=0.848で癌単独と比べ、より優れた検出力が得られた。この結果より現状での便潜血検査では検出できない可能性のある早期癌や、前癌病変であるポリープの存在を検出できる可能性が高いと考えられる
大腸癌