研究成果の概要 |
本研究では大腸癌細胞株DLD1とHCT116でオキサリプラチン(OHP)耐性株を樹立、研究に用いた。DLD1由来のOHP耐性細胞は、OHPのみに耐性であるが、HCT116由来のOHP耐性細胞は5-FU、CPT-11、トリフルオロチミジンにも耐性を示した。HCT116におけるOHP及び多剤耐性のメカニズムを見出すために、HCT116由来OHP耐性細胞の細胞培養、腫瘍組織での遺伝子発現を親細胞での遺伝子発現の違いをマイクロアレイ解析で比較、検討した。さらにエクソーム解析の結果と併せるとLMO7, LTBP1,WWWC3が、蛋白機能を考えるとAKR1C1,AKR1C3が分子マーカー候補であった。
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