ヒト肝癌細胞株(HuH7、PLC/PRF/5)を通常酸素下および低酸素下で培養し、抽出したエクソソームをヒト血管内皮細胞(HUVECs)に添加すると,低酸素下エクソソーム添加により脈管形成が促進された。低酸素培養下の肝癌細胞由来エクソソーム内ではmiR-155の発現が有意に上昇しており,anti-miR155を導入することで脈管形成能が抑制された。 低酸素環境下での肝癌細胞由来のエクソソームは血管新生促進作用を有しており、特にエクソソーム内のmiR-155が血管新生能に関与しており、治療標的となり得る可能性が示唆された。
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