研究成果の概要 |
膵癌おける簇出の評価において、HE染色よりAE1/AE3免疫染色での評価の方が簇出検出個数が有意に増加した(7.8±0.5 vs 15.3±1.0, P < 0.001)。また、AE1/AE3およびKi-67の2重染色では、高簇出Ki-67陽性群は有意に予後不良であった(P < 0.001)。簇出の形質発現について、Ki-67発現およびTUNEL法によるアポトーシス検出を確認すると、Ki-67陽性症例は73%でTUNEL陽性症例はわずか7%であり、簇出でのアポトーシスは減少していた。簇出は大部分がE-Cadherin陽性、ビメンチン陰性で、本研究においては簇出での上皮間質転換は示されなかった。
|