乳腺組織119サンプル(腫瘍84、正常35)を用いたメタボロームマッピングにおいて、1915個のピークを検出し、高いシグナルを示す185ピークを解析対象として検討を行った。対応代謝物が推定できた物質は18で、ATPなどエネルギー代謝に関するものであった。腫瘍、正常のEnergy Charge(EC)およびATP+ADP+AMP総和量(AXP)の比較で、いずれも腫瘍部において有意に高値を示したが、1個以上のリンパ節転移有無および組織型、腫瘍径とは明らかな相関は見られなかった。膵組織を用いた解析についても継続して行っている。
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