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2016 年度 実績報告書

アディポネクチン動態からみた膵癌発癌機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26462071
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

谷 眞至  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)

研究分担者 山上 裕機  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190) [辞退]
川井 学  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40398459) [辞退]
岡田 健一  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50407988) [辞退]
廣野 誠子  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60468288) [辞退]
清水 敦史  和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00637910) [辞退]
宮澤 基樹  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90549734) [辞退]
三宅 亨  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70581924)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード線維芽細胞 / 大腸癌 / 膵癌 / 線維化
研究実績の概要

肥満や高脂血症などのメタボリック症候群関連の疾患で腹腔内の脂肪細胞からの炎症性サイトカインの分泌量が増えadiponectinが減少している。臨床的にも肥満者内臓脂肪は線維性癒着が多いことを経験する。さらに、膵癌は線維化が著しい腫瘍であり、線維化ががんの浸潤に関与するという仮説を考え、症例数の多い大腸癌でpreliminaryに検討を行った。
【方法】当院で2011年1月から2012年12月の2年間に施行した大腸癌切除術で、組織型が腺癌であり、StageⅢ・Ⅳの55症例を対象とした。低分化度腫瘍群(por、sig)と高分化度腫瘍群(tub1、tub2)の2群に分類し、線維化の評価および臨床病理学的因子について検討した。原発腫瘍の線維化の評価は、線維化のマーカーであるαSMAを用いて、癌部と正常部位のαSMA染色陽性部分の面積を算出した。【結果】55症例中、低分化度腫瘍5例、高分化度腫瘍50例で高分化腫瘍を多く認めた。T因子とN因子において、低分化度腫瘍は高分化度腫瘍と比較して進行度が高かった(p<0.05)。腫瘍の分化度において、転移や再発、全生存率や無再発生存率に有意差は認めなかった。原発腫瘍は、正常組織と比べてαSMA陽性率が高値であった(15.39±8.57vs1.24±1.07;p<0.01)。腫瘍の分化度では、低分化度腫瘍はαSMA陽性率が低値であった(6.94±2.67vs16.23±8.50;p<0.01)。原発腫瘍のαSMA陽性率20%をカットオフとした場合、陽性率が低いと全生存率が低下した(αSMA陽性率低値n=38、5年生存率60.5%vs陽性率高値n=17、5年生存率88.2%;p<0.05)。腫瘍の線維化は分化度とは異なった予後予測因子になる可能性があり、膵癌でも同様のことが生じるのか、adiponectinが関連するのかなどの検討が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ヒト大腸癌の組織型と線維化の関連性の検討2017

    • 著者名/発表者名
      生田大二、三宅 亨、他
    • 学会等名
      第117回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2017-04-27 – 2017-04-29
  • [学会発表] 大腸癌におけるE/N Cadherin発現の臨床的意義2017

    • 著者名/発表者名
      徳田 彩、三宅 亨、他
    • 学会等名
      第117回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2017-04-27 – 2017-04-29

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公開日: 2018-01-16  

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