研究課題/領域番号 |
26462085
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
阿部 知伸 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (20378037)
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研究分担者 |
安藤 昌彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (10322736)
碓氷 章彦 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30283443)
大島 英揮 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40378188)
荒木 善盛 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70437010) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 弁膜症 / 人工弁 / 長期成績 / 合併症 |
研究実績の概要 |
本年度は、本邦の人工弁選択についての、欧米と比した場合の比較の研究成果につき論文作成の依頼があったので、執筆した。同時に本邦の透析患者における人工弁選択についてもマイクロシミュレーションモデルを用いた解析について依頼があり、これも行って、学会にてシンポジストとして発表した。この解析はやや時間を要するものであったため、多分に時間をとられた。 日本のモデル構築について、本年度は、九州大学、京都大学の多施設研究の、二つの大変大きな人工弁長期成績が出た年であった。シミュレーションモデル構築のためのメタアナリシスはこれらデータの完成を待って、開始した。平均各人工弁関連合併症の発生率を成果として発表し、かつメタ回帰の手法を用いて、本邦の患者における適切な抗凝固療法を考える受けでの重要な成果とする予定である。平成28年度前半での完成を予定している。本邦の弁置換の成績で最もコンプリヘンシブなレビューとなるはずである。 生体弁モデル構築についてはやはり九州大学、京都大学および名古屋大学での生体弁の長期成績からGomperz回帰を行って今年度中に、植え込み年齢に応じた生体弁の耐久性について、online で開示することを目指している。 27年度はまたこれらメタアナリシス、モデル構築の一助とするため、名古屋大学心臓外科での長期データについても精力的にデータをとっており、参考となる生のデータを得ている。長期成績自体の解析も各種行い、途中の成果として関連学会で、いずれもシンポジスト、パネリストとして発表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一定の成果を上げているが、メタアナリシスのup date に時間をとっており、予定より若干遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度前半にメタアナリシスを出版、京都大学の多施設データも用いて、本邦の生体弁の劣化についてのモデルを確立、年齢別の人工弁劣化の率について検討し、ひいてはオンラインで計算できるシステムを提供したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
人件費が予想ほどかからなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度であり、本邦のリスクモデルと、広く使用できる形にするため使用する。
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