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2016 年度 実績報告書

腹部大動脈瘤におけるVasohibinの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26462106
研究機関岡山大学

研究代表者

内田 治仁  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (00550857)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード腹部大動脈瘤 / バソヒビン1
研究実績の概要

平成26年4月以降の3年間を通じて、腹部大動脈瘤の発症・進展におけるVasohibin-1の果たす役割について検討を行ってきた。今年度は以下のように行った。過去2年の研究結果から、腹部大動脈瘤の形成において、Vasohibin-1ヘテロノックアウトマウスのほうで致死率が高いという当初の予想に反して、野生型とヘテロノックアウトマウス群との間で差を認めなかったことから、組織中あるいは局所の細胞の中におけるタンパクやその活性のレベルでどのようなことがおこっているのかを検討した。まず、アンジオテンシンII(1,000ng/kg/min)4週間持続投与後の野生型およびVasohibin-1ヘテロノックアウトマウスの大動脈を剥離採取し、MMP-2やMMP-9、uPAやuPARの発現をザイモグラフィーおよびウェスタンブロットを用いて検討したところ、両群間で差を認めなかった。また、アンジオテンシンII(1,000ng/kg/min)4週間持続投与後の野生型およびVasohibin-1ヘテロノックアウトマウスの腹腔内マクロファージを採取し、MMP-9、MCP-1やIL-1βなどの炎症性サイトカイン、uPA、uPARなどの発現を比較したが、両群間で差を認めなかった。以上のことから、Vasohibin-1がpartialに欠損した状態では、AngII刺激存在下において、Vasohibin-1は腹部大動脈瘤の発症・進展に対して大きな影響を与えない可能性が示唆された。しかし、今回の検討において、Vasohibin-1のホモノックアウトマウスの作成が困難であったことからVasohibin-1の役割を完全に検討できたとは言えないと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Vasohibin-2は大動脈瘤モデルマウスにおいて胸部大動脈瘤を増悪させる2016

    • 著者名/発表者名
      奥山倫弘、内田治仁、梅林亮子、垣尾勇樹、田邊克幸、藤井泰宏、大澤 晋、 佐藤靖史、佐野俊二、和田 淳
    • 学会等名
      第57回日本脈管学会総会
    • 発表場所
      ホテル日航奈良、奈良市
    • 年月日
      2016-10-14 – 2016-10-16
  • [学会発表] Exogenous Vasohibin-2 Exacerbates Angiotensin II-induced Ascending Aortic Aneurysms,2016

    • 著者名/発表者名
      Okuyama M, Uchida HA, Umebayashi Y, Kakio Y, Tanabe K, Sato Y, Wada J,
    • 学会等名
      Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology
    • 発表場所
      Nashville, TN, USA
    • 年月日
      2016-05-04 – 2016-05-06
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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