ラット脊髄虚血を用いて実験覚醒後、下肢運動機能は低下しており、対麻痺の状態となった。1) 標準重力下で培養された10^8個のMSCを使用した。MSC投与群で有意に術直後および24時間後での下肢運動機能の改善を認めた。脊髄の組織学的検索にてMSC投与群での有意なアポトーシスの抑制と、RT-PCRにおいてBax/Bcl-2比の有意な低値を認めた。組織学的検索により術後24時間にてMSCが脊髄組織内に生着していることが確認された。2)微重力培養したMSC 1x10^6個による脊髄保護効果を認めた。3)トレハロースを静注した場合の有意性は、今のところ明らかではない。
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