研究成果の概要 |
1)白兎AKA結紮対麻痺モデルの作成と側副血行路形成機序の解明に関し、2種類のモデルによる比較検討を行った。遮断直後のMEP の低下と術直後の対麻痺の発生に関連を認めた。遅発性対麻痺は発生しなかった。 2)臨床での遅発性対麻痺発症機序の解明と予測法の開発に関して、ステントグラフト(SG)は245例中11例に、うち対麻痺発生を予測してMEPを装着した69例中7例に対麻痺を認め、非装着群と比較して対麻痺発生率が高かった(7/69 vs 4/132, p=0.03)。MEP低下の危険因子は術中最低平均血圧が55mmHg以下とTh9以下のSGの留置であった。MEP低下は遅発性対麻痺発症を予測しなかった。
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