研究課題/領域番号 |
26462109
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村上 雅憲 山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (30448295)
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研究分担者 |
濱野 公一 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60263787)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 骨髄細胞シート / 虚血性足潰瘍 |
研究実績の概要 |
マウスの骨髄細胞から温度応答性細胞培養器材を用いて、細胞シートを作製した。得られた細胞シートの一部を用いて、FACS解析により血管内皮細胞のマーカーであるCD31, CD34や造血幹細胞のマーカーであるSca-1, CD90, CD133の陽性率の検討を試みたが、FACSによる解析がうまく行えなかった。これは、細胞シートが十分にシングルな細胞に分離されていなかったためと考えられる。実際に、FACS解析を行う前に顕微鏡で観察したところ、細胞塊が多数、存在していた。細胞を十分にシングルに分離する方法を検討する必要があると考えられた。また、免疫組織化学染色により血管内皮細胞のマーカーであるCD31、造血幹細胞のマーカーであるSca-1の陽性率を検討するため、抗原賦活化等の実験条件の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、虚血性足潰瘍モデルマウスの病変部分にマウス骨髄細胞シートを貼り付け、その治癒効果を検討する予定であったが、現在まだ、その準備段階で留まっているため。
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今後の研究の推進方策 |
虚血性足潰瘍モデルマウスの病変部分にマウス骨髄細胞シートを貼り付け、その治癒効果を検討する。潰瘍面積の縮小率や潰瘍部分の組織標本を用いたCD31の免疫染色を行い、微小血管レベルでの血管新生の程度を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
マウス骨髄細胞シートの作製段階で留まってしまい、それ以降の実験を計画通り進めることができなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
未使用額176,299円は、主に消耗品の購入に使用する予定である。
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