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2016 年度 実績報告書

遠隔臓器虚血プレコンディショニングによる脊髄虚血耐性効果の臨床的検討

研究課題

研究課題/領域番号 26462110
研究機関山口大学

研究代表者

高橋 雅弥  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60634730)

研究分担者 細山 徹  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20638803)
李 桃生  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50379997)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード虚血プレコンディショニング
研究実績の概要

胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を受けた一部の患者は、術後に一時的または永久的な下肢麻痺が生じる。この下肢麻痺を軽減させる方法として、本申請者は虚血プレコンディショニングに注目した。
虚血プレコンディショニングは、臓器に対して予め短時間の虚血再灌流を繰り返し行うことで、その後の長時間の虚血状態からの再灌流による臓器障害を軽減させる方法として報告されている。臓器に対して直接、虚血プレコンディショニングを実施する方法と、間接的な方法として遠隔臓器に対して虚血プレコンディショニングを実施する方法があり、これまでに動物実験において、心臓、腎臓、脊髄などに対して直接または間接による虚血プレコンディショニングを実施することで臓器が保護されることが知られている。
これまでの動物を用いた研究において、虚血プレコンディショニングが脊髄虚血による下肢麻痺を軽減させることを観察している。また、その機序として血液中の細胞外microRNAの発現変化が、血液中のVEGFの濃度を一過性に上昇させることで、脊髄保護に作用している可能性を見出している。
平成28年度には、ステントグラフト内挿術を受けた患者の術前と術後24時間・48時間の血清中の細胞外microRNAをマイクロアレイ解析を用いて網羅的に解析し、microRNAの発現変化から脊髄保護に関与する候補遺伝子をバイオインフォマティクス解析により抽出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Increased plasma VEGF levels following ischemic preconditioning are associated with downregulation of miRNA-762 and miR-3072-5p2016

    • 著者名/発表者名
      Ueno K, Samura M, Nakamura T, Tanaka Y, Takeuchi Y, Kawamura D, Takahashi M, Hosoyama T, Morikage N, Hamano K.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 6 ページ: 36758

    • DOI

      10.1038/srep36758.

  • [学会発表] 虚血プレコンディショニングによる脊髄障害予防の機序解析2017

    • 著者名/発表者名
      溝口 高弘、上野 耕司, 竹内 由利子,佐村 誠, 細山 徹, 森景 則保, 美甘 章仁, 濱野 公一
    • 学会等名
      第47回日本心臓血管外科学会
    • 発表場所
      東京 グランドニッコー東京 台場
    • 年月日
      2017-02-27 – 2017-03-01

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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