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2016 年度 実績報告書

肺移植後虚血再灌流肺障害予防戦略における抗酸化転写因子Nrf2の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26462120
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

星川 康  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90333814)

研究分担者 松田 安史  東北大学, 大学病院, 助教 (00455833)
近藤 丘  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901) [辞退]
野田 雅史  東北大学, 大学病院, 講師 (70400356)
岡田 克典  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90323104)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードNrf2活性化剤 / Nrf2標的遺伝子 / Nrf2標的遺伝子 / 血中抗酸化力 / アポトーシス / 肺酸素化能 / Nrf2欠損ラット / Nrf2欠損ラット
研究実績の概要

ラット肺移植モデルを用い、肺移植後虚血・再灌流肺障害におけるNrf2の役割を検討した。
ドナー、レシピエントの両者を野生型 (WT) ラットとした際には、6時間冷保存、移植後2時間の左肺グラフトにおけるNrf2標的遺伝子(NQO1とGCLM)の発現が有意に亢進した、肺移植後24時間が経過するとNQO1、GCLMいずれも、移植前の遺伝子発現レベルまで復することも明らかとなった。レシピエントラットに、肺移植術6時間前にoltipraz 500mg/kgを胃内投与すると、移植後24時間の左肺グラフトにおけるNQO1とGCLMの発現亢進、血中酸化度の低下、血中抗酸化力の亢進、肺組織におけるTUNEL陽性アポトーシス細胞の減少を伴い、肺酸素化の改善を認めた。
一方、Nrf2欠損 (KO) ラットをドナーとして左肺移植を行うと、WTをドナーとした場合に比し、移植後24時間の左肺グラフトにおけるNQO1遺伝子発現が低値で、組織学的により程度の強い好中球浸潤と肺水腫を認め、肺湿乾重量比がより高値で、肺コンプライアンスと酸素化はより不良であった。
以上より、肺移植後虚血・再灌流肺障害においてNrf2が抑制的な役割を演ずることが明らかとなり、薬物によるNrf2活性化により肺移植後虚血・再灌流肺障害による酸素化能の低下は抑制される可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 肺移植後虚血・再灌流肺障害予防戦略における抗酸化転写因子Nrf2の役割の解明2017

    • 著者名/発表者名
      星川 康
    • 雑誌名

      Organ Biology

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

  • [学会発表] 肺移植 -現状と東北大学での経験-2017

    • 著者名/発表者名
      星川 康
    • 学会等名
      第12回名古屋肺癌外科研究会
    • 発表場所
      TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前
    • 年月日
      2017-03-11
    • 招待講演
  • [学会発表] 肺移植後虚血・再灌流肺障害予防戦略における抗酸化転写因子Nrf2の役割の解明2016

    • 著者名/発表者名
      星川 康
    • 学会等名
      第43回 日本臓器保存生物医学会
    • 発表場所
      東京薬科大学
    • 年月日
      2016-11-26 – 2016-11-27

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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