マイクロRNAは、タンパク質をコードしない小さなRNAで、肺癌のバイオマーカーとして有効かを検討する研究である。約900のマイクロRNAを網羅的に解析した。 その後、統合解析を行い、特異的なマイクロRNAを検出した。その結果、5種類のマイクロRNAの上昇および5種類の低下を検出した。この結果を基に、血液での検出が可能かどうか、バイオマーカーとしての可能性について検討を開始した。血液中の変異検出率を規定する因子は、腫瘍の体積であった。血液中での腫瘍由来の遺伝子解析では、手術の対象となるような早期の肺癌では、検出が困難であることが示された。マイクロRNAは、早期の症例でも有効か研究を継続中である。
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