研究成果の概要 |
早期肺がんにおける特徴的なエピジェネティクス異常検出をめざした肺がん組織を用いた検討で、DLX4, PCDH10, MDFIのメチル化異常が、完全切除されたリンパ節転移陰性肺がんにおける予後関連因子である事を発見した。 喫煙など有害環境因子の暴露は肺組織のみならず気道全域に及ぶと考え、口腔粘膜のエピジェネティクス異常解析を行い、肺がん発生高リスク群同定に繋がるマーカーの検出を試みた。早期肺がん患者で高頻度にエピジェネティクス異常を呈した遺伝子群の口腔粘膜プロファイルを作成したところ、肺がん患者でGDNF, RARB, HS3ST2, HOXD11が有意に高頻度のメチル化異常を呈していた。
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