• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

DNAメチル化からみた胸腺腫瘍の新規腫瘍関連遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 26462145
研究機関徳島大学

研究代表者

中川 靖士  徳島大学, 大学病院, 助教 (80380103)

研究分担者 近藤 和也  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10263815)
梶浦 耕一郎  徳島大学, 大学病院, 助教 (60596253)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
キーワード胸腺上皮性腫瘍 / DNAメチル化 / 発癌
研究実績の概要

本研究は胸腺上皮性腫瘍B3胸腺腫と胸腺癌の47万のCpGサイトのDNAメチル化を網羅的に解析し、特異的なメチル化CpGサイトを同定し、B3と胸腺癌のepigeneticな違いを明らかにするとともに、胸腺上皮性腫瘍の発癌過程に関わるメチル化遺伝子を同定することを目的としている。B3胸腺腫が8例、胸腺癌(扁平上皮癌)8例、神経内分泌腫瘍(NET)3例の計19例のDNA/RNAを手術標本から抽出した。Bisulfite処理を行い、infinium methylation assayをおこなった。統計処理を行うと、RASSF1遺伝子はNETにおいて有意にDNAメチル化が胸腺癌・胸腺腫に比較して高度であった。それぞれのDNAメチル化はNET70.9±4.9%、胸腺癌22.2±20.0%、B3胸腺腫14.3±12.3%であった。(NET vs Cancer/B3 t-test:P<0.00001)。pyrosequence法でもvalidationを行い、NETでは24.0±13.1%、扁平上皮癌では3.0±0.5%、B3胸腺腫では3.0±0.9%とmethylation assayと同様の結果であった。Real time RT-PCRでmRNAの発現を確認したところ、正常胸腺との比率ではNETは0.48±0.31、胸腺扁平上皮癌は1.02±0.82、B3胸腺腫では2.13±2.93であった。 ( NET vs Carcinoma/B3 t-test:P=0.16)と有意差はでなかったもののmRNAの発現は低下傾向にあった。免疫染色でRASSF1の蛋白発現抑制率を検討すると、NETでは66% 、 扁平上皮癌では50%、B3胸腺腫では 14%であり、RASSF1の蛋白発現が抑制されていた。胸腺神経内分泌腫瘍において、癌抑制遺伝子であるRASSF1のDNAメチル化は特異的な変化であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 胸腺癌におけるRASSF1遺伝子のDNAメチル化はB3胸腺腫よりも高い2015

    • 著者名/発表者名
      梶浦耕一郎、近藤和也、森本友樹、坪井光弘、中川靖士、鳥羽博明、川上行奎、滝沢宏光、先山正二、丹黒 章
    • 学会等名
      第34回日本胸腺研究会
    • 発表場所
      ユニコムプラザさがみはら(神奈川県・相模原市)
    • 年月日
      2015-02-07

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi